【#08】 INVITAION FOR THE HALL
新しい拠点 「HALL」に込められた思い
「NOAの購入を検討しています。大きめのつくりと書いてありましたが、普段23.5cmを履いている場合は36と36.5どちらが良いでしょうか?」
Sellenatelaでオンラインショップを運営していくなかで、一番よくいただくお問合せが、サイズ感についての質問でした。シューズはサイズが合わないと履けないもの。オンラインショップで購入となると、足に合わなかったらどうしよう、という不安は、お客様にとってなかなか払拭できないことのように感じました。
気になったシューズを実際に試してもらえる場所があったら……
そこで昨年からは、オープンアトリエやSellenatela主催のイベントを開催し、実際に商品を手にとっていただける機会を意識的につくってきました。
昨年9月にはSellenatelaを初期からお取り扱い頂いている名古屋のセレクトショップ「unlike.」と共に、表参道のギャラリーでイベント「靴とヴィンテージ」を開催。シューズとコーディネートを楽しめるヴィンテージアイテムを提案したこのイベントには、150名を超えるお客様にご来場頂き、連日会場は大盛況となりました。
自分たちが主体となり、お客様にシューズやSellenatelaというブランドに直接触れていただく場を作っていくなかで、大きな発見がありました。それは、場所があることで人が集まり、人が集まれば新しいエネルギーが生まれるということ。
Sellenatelaでは、ただ靴を作り、販売するのではなく、その背景にあるストーリーを共に伝えていくことを、大切にしています。自分たちの場を持つことで、もっと多くのことを伝えていけるのではいか。新たなストーリーを生み出していけるのではないか。
エネルギーを生み出し、循環させていく。
ブランドとして大切にしていきたいそんな思いを込めて、自分たちの拠点となる場所「HALL (ホール)」 をつくりました。
名前の由来と空間について
HALL という名前には「人が集まる大きな部屋」という意味があり、Sellenatelaと切り離せないデザインやファッション、アートやカルチャーなどを軸に、人が集まる場所にしていきたい、というSellenatelaデザイナー榎本の思いが込められています。
空間は、剥き出しの部分と作られた部分、無骨さと上品さ、モダンとヴィンテージといった要素を組み合わせ、Sellenatelaが靴作りの中で常に意識している“相反するものが混在するバランス”を表現しています。
HALLに来たら、気になるシューズを実際に見ることができ、試着することができる。そして、Sellenatelaの世界に触れることができる。HALLが女性にとって、ワクワクする場所になるよう、努めていきたいと思っています。
「LADY」がつなぐストーリー
いつかこういう場所が持てたら置きたいな……と榎本が恋い焦がれていたチェア 「LADY」をご紹介。
1951年にイタリアの家具メーカー「Arflex(アルフレックス)」、タイヤメーカーの「Pirelli(ピレリ)」とともに開発された「LADY(レディ)」は、木材を使った椅子が主流だった当時の技術や素材に対する考えを一新するデザインでした。クッションの内部にはピレリ社のエラスティックゴムが使われており、見た目の美しさだけでなく、機能性も考えられた、モダンデザインのアイコン的存在。
「美しく機能性にも優れた、女性のための靴をデザインしていきたい」という榎本のシューズデザイナーとしての思いが、このLADYチェアのストーリーと重なり、側に置きたいと、選んだ一脚です。
最後に
今後、HALLでは、ショップやショールームとしての機能だけでなく、イベントや企画展なども開催していく予定です。HALLという場所がたくさんのストーリーを伝え、たくさんのストーリーを生む場所となりますように。
HALLのオープン日などの詳細は、下記ページにてご覧いただけます。
> https://www.sellenatela.com/pages/our-shop-and-showroom-hall