【#10】 Our standard, GINA.

【#10】 Our standard, GINA.

Sellenatelaの定番ブーツ「GINA」は、2012AWコレクションのシューズとして初めて登場しました。

一見シンプルに見えて、アッパーの切り替えや印象的なファスナーの引き手でエッジを加え、飛び出た本底や太いヒールで無骨さを残したデザイン。そして、8cmのヒールの高さを感じさせない履き心地に定評があり、登場から7年の月日が経った今でも、たくさんの方に愛されている Sellenatela を代表するシューズです。

GINAがこのデザインに辿りつくまでには、今だから話せる紆余曲折がありました。

 

表層的なデザインだけでは成り立たないシューズデザイン

 

ヒールは高くて太いスタックヒールで、つま先はワークブーツのようなクラシックなラウンドトゥ。デザイナー榎本がイメージに基づいて絵型を何枚も描いていくうちに、シンプルなデザインでは面白くないのではないかという思いが顔を出し始めます。

シンプルなデザインはつまらない、そう考えてたどり着いたのはアッパーの前面に縦に切れ込みが入ったダイナミックなものでした。

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出来上がったラフサンプルを見て、榎本は愕然とします。デザインとして縦に切れ込みを入れることで、足を動かす度にブーツがちょうちんのように広がってしまうのです。靴の作りや、製法だけでなく、履いた時に人の足の動きや骨格が靴の見た目にどう影響するのかといった、シューズデザインにおいて必要な知識が浅いこと、またシューズデザインという行為の奥深さを痛感した瞬間でした。

その後、改めてデザインを練り直し、高めのヒールでも快適さと歩きやすさを犠牲にせず、履いているだけでさまになり、女性の脚を美しく魅せながらもエレガントになりすぎない、そんなすべてを叶えるデザインを意識しながら、サンプルを何度も微調整して完成したのが今のGINAのデザインです。

アッパーはシンプルでありつつも美しく、長いファスナーの引き手でアイキャッチを加え、無骨さを残した底周りと、太く高いヒール。

トレンドに左右されず、スタイルを選ばないエターナルなデザインのGINAは、Sellenatela を代表するアイテムのひとつとなっています。

GINAを販売し始めて7年が経ち、メンテナンスをしながら長年履いてくださっている方々がたくさんいることを、私たちは心から嬉しく思っています。

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レザーならではの経年変化を楽しむ一足

 

現在販売中のGINA【BLACK】のように、タンニン鞣しのスムースレザーを使用したブーツは、履き込むごとに革が各々の足にフィットしていき、味がでていきます。

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写真左は新品。右は、2年着用しているもの。

クリームで手入れをしながら革を育てていく。一緒に歩む相棒のように、経年変化を楽しみながら履いていただきたい一足です。

革の特性やお手入れ方法は、こちらでご紹介しております。
https://www.sellenatela.com/pages/how-to-care

また、おすすめのクリームやお手入れ用品に関するご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

雨の日も履けるモードなレザーブーツ

 

本日プレオーダーを開始したGINA【BLACK RAIN】 は、2015AWコレクションで登場。デザイナー榎本自身が雨の日に履く靴に困っていたのがきっかけとなり、撥水加工レザーを使ったことで、天候に左右されずにいつでも履けるブーツとなりました。

また、GINA【BLACK】では控えめなメタリックカラーだった後ろファスナーの引き手は白のエナメルに。ブラックのアッパーとコントラストをつけることで、雨の日にも気持ちがピリッと引き締まるような、モードな雰囲気に仕上げました。入荷するとすぐにサイズ欠けが出てしまう、人気の1足です。

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8年目を迎えた今でも、トレンドに左右されずにずっと変わらずに愛される定番ブーツGINA。今後もたくさんの方々の日常を支えられる存在となりますように。